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カテゴリー「心理職の活動」の記事

2014年5月 9日 (金)

スクールカウンセラーが通院中の生徒に適切に対応できなくなる?

スクールカウンセラーは、
すでに通院している児童生徒からの相談が持ち込まれることがよくあります。

たとえば、
「精神科に通院しているが薬を飲むこと以外で自分でできることを考えたい」とか、
「通院していることを友達に話してよいか」とか、
「両親が自分の通院について喧嘩をする」とか、
本当にさまざまな訴えが、
通院中の児童生徒、また保護者からも持ち込まれるでしょう。

このような局面において、
スクールカウンセラーは「主治医の先生の指示がないので動けない」と伝え、
相談に応じることができなくなるかもしれません。
これは非常に大きな問題です。

確かにこれらの児童生徒の訴えについては、
主治医の治療方針をよく知らなければ、
充分な対応ができないのかもしれません。

しかしながら、
本人がこれらの訴えを主治医に対してではなく、
学校にある相談の場に持ち込んだということが重要です。
主治医に質問しにくい雰囲気を感じているのかもしれません。
主治医ではなく学校という場をより詳しく知っている人に相談したいと思ったのかもしれません。
何でもかんでも主治医ではなく自分で考えたいという自立の思いが強まっているのかもしれません。

スクールカウンセラーはそれらのさまざまな思いをアセスメントしながら、
主治医に質問した方が良いよと伝えるのか、
主治医に質問できない心理を扱うか、
その他、この場で何を話し合うことが最善なのかを、
見立てていくことになります。
主治医による治療を側面からサポートする重要な役割も担えるでしょう。

通院中の児童生徒に対してスクールカウンセラーが、
「主治医の指示を受けなければならない」という規定が、
いかに現場の活動範囲を狭め不自然なものにし、
児童生徒のためにならないか、
現場で働くスクールカウンセラーが、
大いに声をあげていく必要があると思います。

文部科学省の皆さん、ぜひとも学校での実情を伝え、
児童生徒、そして保護者、国民のために頑張ってください。