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2016年12月に作成された記事

2016年12月22日 (木)

たたき台への意見② -大学院カリキュラムと三団体案ー

いよいよ本日のワーキングチームにおいて、 新しい事務局たたき台が出てくる予定です。

前回提示の大学院カリキュラムたたき台には、

A.実践科目(参考ということで6単位)、

B.実習科目(参考ということで18単位)、

となっています。

これは、

大学院の科目の検討はこれからであるということだと思いますが、

一部には大学院での知識の学習は必要ないという主張もあるようなので、

3団体案に基づき、カリキュラムをしっかりと主張していく必要があるでしょう。

 

まずA.実践科目を、A.基幹科目とB.展開科目に分ける必要があるでしょう。

そして、

A.基幹科目として、

臨床心理学特論、

心理アセスメント特論、

心理学研究法特論、

がまず設定される必要があるでしょう。

これらは言うまでもなく、心理支援の根幹をなす科目群です。

そして、

心理支援特論、

関係者援助論、

予防心理教育特論、

公認心理師関係行政・倫理特論、

が設定される必要があります。

これらは公認心理師の業務内容を科目化したものです。

B.展開科目としては、

医療保健、教育、福祉、司法・法務・警察、産業の、 各領域関連の科目設定がなされることが重要です。

そして、 C.実習科目については、たたき台案の18単位はあまりにも荷重です。 知識と体験のバランスのとれたカリキュラムにする必要があるでしょう。 三団体案のように6単位が適正と考えます。

本日のワーキングチームに提案される新しいたたき台と、 それをめぐっての議論の行方に注目したいと思います。

2016年12月20日 (火)

たたき台への意見 ー学部カリキュラムの三団体案との比較ー

12/8提示のたたき台について、座長がさまざまな意見を求めていると投げかけがあり、
次回の12/22のワーキングチームで、
さまざまな意見が出てくるものと思われます。

本ブログでも、
学部と大学院に分けて、
カリキュラムたたき台について、
意見を述べたいと思います。

まず、
臨床心理学(概論)が必修科目にいれることが最も重要と考えます。
この点についてはワーキングチームでも議論があり、
この科目を科目としていれることを座長が認めているので、
12/22のたたき台に確実に入っていくかを確認する必要があるでしょう。

また、
支援論の科目を、
心理療法概論心理支援論に分けて、
科目化する必要があります。
心理学的支援の基礎理論である心理療法理論は、
三団体では、
心理療法論、 深層心理学、カウンセリング心理学、認知 行動療法論があり、
これらの科目から選択必修できれば良いのですが、
現在進んでいるように、科目はすべて必修とするということであれば、
心理療法概論として位置付けてはいかがでしょうか。

加えて、
公認心理師の業務である関係者の相談、心理教育といった、
いわゆる地域援助も含めた支援論の学習が重要と考えます。
三団体案で、集団心理療法論、ストレスマネジメント論と科目化されていたものを、
心理支援論と必修化するというアイデアです。

そして、
実地実習の単位数が6単位と多すぎます。
上記のような講義履修を増やし、
実地実習に単位を2単位程度にしてはいかがでしょうか。

三団体案をもちろん推していくべきですが、
調整が必要な局面では、
たとえば心理療法論(概論)を必須化し、
科目名を、
深層心理学やカウンセリング心理学でも可とする、
という手もあるかと思います。

まずは学部カリキュラムについて意見を述べました。
さまざまなご意見をお待ちします。

2016年12月19日 (月)

いわゆる学部卒ルート不公平論について

12/8のワーキングチームで提示された事務局たたき台において、
大学院の必修、選択科目(特論)が、大きく削られ、
実習のみが増えている案が示され、
衝撃が走っています。

これまでの臨床心理士養成のための大学院教育の実績が、
あまりにも反映されていないものとなっています。
法律に、学部と大学院の教育が重要であることが明記されており、
国会の附帯決議でも臨床心理士等のこれまでの実績を尊重するとなっており、
当然養成する大学院の教育も手厚いものとなるだろうと予想していたところ、
反映されていない事態となっています。

どうしてこうなったのでしょうか。
その理由は不明ですが、
「第1号(学部+大学院)と第2号(学部+臨床経験)受験者の平等性」という意見が、
ワーキングチーム内の意見や、
ある学会でのホームページ上に登場していますので、
これらの意見については注意を要すると考えます。

そして、
大学院のみで教えられる知識は国家試験で出題できない、
   出題したら第2号(学部卒)受験者からクレームがくる、
といったような主張まで展開されていることを注視する必要があります。

すでにこのブログ及びコメント欄で意見が出ているように、
知識なき技能はあり得ませんし、技能とつながらない知識は空論につながります
知識と技能という分け方に惑わされず、どのような知識なのか、そしてどのような技能なのか、考える必要があります。

そもそも技能には、
アセスメントや支援の理論、効果評価理論など、
技能と密着した学ぶべき知識が満載です。

学部の知識だけで、
学部卒業後に知識を求めることを怠り、
技能の修得だけを目指す初学者あるならば、

それは恐ろしいことです。浅い知識に基づいて支援を行う、マニュアル型心理師を生み出してしまいます。

学部でも知識を習得し、
大学院でもさらに知識を習得し、
実際に生きた知識となるよう洗練させる必要があります。

学部卒の人も同じです。
実務の中での体験を整理し、何を学ぶかを明確にし、
そのことについてしっかりと知識を学ぶ、そしてそれをもとにまた実務に取り組む、

そのプロセスが重要です。

国家試験においては、学部で学んだ基礎的「知識と技能」と、

大学院や学卒後の臨床経験で学んだ実践的「知識と技能」、

から出題する、

という表現で十分なのではないでしょうか?

このような枠組みのどこに、

不平等かあるのかよく理解できません。

もちろん学部卒の人が、
実務のみでなく学べる(知識を学び深める)機会をどう確保するかについては、充分な配慮が必要と思います。

しかしそれはまず学部と大学院のカリキュラムが固まってから議論することでしょう。

学部と大学院のカリキュラム検討の段階で、

学部卒の人への配慮を持ち出すのは、話の筋がみえなくなるだけと思います。

その結果として、公認心理師養成の質が下がり、国民のためにならないということを、

充分に自覚することが肝要でしょう。

心理職は一生学び続ける職業です。
学部卒であっても大学院卒であっても学び続けることが重要です。

何を学び続ければよいかを、学部や大学院のカリキュラムで一部であっても示しながら、
若者の学習意欲を刺激し、
質の高い公認心理師養成の仕組みを考えていくことを強く望みます。

2016年12月16日 (金)

「知識」「技能」に変わる「新たな言葉」について

すでにこのブログでもお伝えしている通り、

公認心理師養成カリキュラムが、

学部は「知識」、大学院は「技能」という枠組みを中心に、

大学院での講義がまったく少ないたたき台が、

ワーキングチーム事務局から提案されています。

たたき台は、こちらを参照

多くの人がお気づきの通り、

臨床の学びは、

知識を学んで、次に技能という単純なものではありません。

大学院教育において、

知識・演習・実習のサイクルが、

何度も何度も繰り返される、

そのような「実践力や臨床力を身に付ける」教育がなされるということは、

自明なことと思います。

しかし、他職種の人やまた官僚の皆さん、そして広く国民に、

学部で何を学び、大学院で何を学ぶのかという、

わかりやすく本質を説明する新たな言葉が、

いま求められています。

「新たな言葉」を求めるまでのコメント欄での対話については、

前回のブログのコメント欄を参照

つなでさん、そしてtomyさん等とのやり取りです。

どうぞさまざまなコメントを、

本日のこの記事にお寄せください。

若手の素朴なコメントも歓迎です。

2016年12月14日 (水)

学部卒と大学院との平等論についての対話

試験への平等性とかクレームとか言われると、
とたんにぐっときてしまうのが、
日本人の気質でしょうか。

何が求められているのか試験の出題基準が明確に示されているならば、
どの学校を卒業してようと、
不平等という人はいないですよね。
(そうごねる人はいるかもしれませんが)

そのことを語り合っているAさんとBさんの対話を、
パワーポイント資料にしました。
素朴な感覚でのやり取りを記しています。
こちらです。

タイトル「大学院では学んではいけないの? by 緊ブロ

「nostudy_in_graduate_school.pdf」をダウンロード

ぜひ皆さんのコメントをお願いします。
多くの人と共有していただいてかまいません。
(周囲の反応のフィードバックをもらえるとうれしいです)
(少しだけ時間をかけて話し合いながら作ったので・・・)

この危機的状況から、
どのような提案が有意義なのか思いを巡らし、
個人として組織としてどう動けるかを考えましょう。

2016年12月11日 (日)

緊急事態! ワーキングチームのたたき台が危険な方向に

12/9に開催された公認心理師等カリキュラム検討会ワーキングチームで、
事務局からの「たたき台」が出ました。
皆さん、ぜひチェックしましょう。

少しわかりにくいのですが、
このたたき台(資料1)の別添資料2に、
具体的な学部・大学院の科目案があります。

驚くべき内容です。

まず、
大学院での授業系科目が6単位(3科目)しかありません。
(実習科目は18単位)
これでは、
ほとんど大学院の授業は行わず、
ただ実習をしていなさいということになります。

これでは、
学部と大学院を通して心理職を養成するのではなく、
学部中心のカリキュラム体系となってしまいます。
学部の講義はほとんど基本的な内容です。
大学院でどう本格的な実践教育をしていくかが重要なのに、
そのことがほとんど反映されていません。
これが学部と大学院という枠組みから大きく逸脱する、
カリキュラムの大きな第一の問題点です。

もう一つあげると、
学部と大学院とを通して、
臨床心理学と題された科目がありません。
公認心理師概論はあっても、
臨床心理学概論はありません。
これは非常にまずいです。

臨床実践に関する基本的な学問を、
しっかりと学ばなければ、
対人支援の専門家として魂を失います。

公認心理師概論とありますが、
公認心理師支えてきた学問は何なのでしょうか?
公認心理師学といったものは存在しません。

公認心理師に関する学問体系がないならば、
概論は存在しないでしょう。
「公認心理師概論」ではなく「公認心理師職能論」ではないでしょうか。

そして公認心理師職能論を支える基本的な学問体系として、
臨床心理学があり、
学部で臨床心理学概論を、そして大学院で臨床心理学特論を、
しっかりと教える必要があるのではないでしょうか。

国会の衆議院及び参議院の附帯決議にも、
「臨床心理学をはじめとする専門的な知識・技術を有した資格」と、
明記されています。
その国会のそして国民の願いに背くことのないようにすべきです。

この危険な方向がいよいよ表に出てきました。
この緊ブロが危惧していた、
公認心理師の質を下げる動きが、
この段階で本格化してきています。

時間はあまり残されていません。
12月下旬に次のワーキングチームが開催されるという情報があります。
なるべく多くの関係者でこの情報を共有しましょう。
そして関係する組織に働きかけましょう。
そして組織の力でワーキングチーム及び事務局に声を届けましょう。


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