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2014年5月 6日 (火)

コミュニティ支援において「医師の指示」は時代遅れ

学校や職場、地域(子育て、高齢者、障がい者など)といったコミュニティの場での支援において、
医療機関受診中の人で精神的な問題で生活するのが難しくなっている場合、
どうするでしょうか?

日本において昭和40年代から、
このようなコミュニティで生活できなくなった人は、
精神病院に入院させるようになりました。
その結果、
30万人を超える人々が精神科に入院するという事態となりました。

それはコミュニティから病棟に隔離する時代でした。

コミュニティが何でもかんでも、
医療に押し付ける時代だったということもできるでしょう。

いまの時代、
それに対する大きな反省が出ています。
コミュニティで生活できなくなったのは、
コミュニティの問題として考え、
コミュニティを改善させていくべきという考え方です。

そのためにはコミュニティに社会資源(ソーシャルリソース)を増やし、
そのリソースの関係者がチームを作って対応する、
コミュニティ支援チームが重要となります。

コミュニティ支援チームは多職種で構成されます。
さまざまなバックグラウンドを持つ人々が、
専門家もそうでない人も、
お互いの意見を尊重しながら、
本人を中心としながら支援をしていきます。

心理職はコミュニティ支援チームの一員です。
国家資格になることで、
日本全国あまねくその活動を展開することができるようになります。

主治医もコミュニティ支援チームの重要なメンバーの一員です。
しかし医師はそのチームのリーダーではありません。
もちろんリーダーになることもあります。
しかし他の専門職がリーダーになることもあるのです。
(専門職でない人がリーダーになることもあります)

確かに今でも、
コミュニティ支援チームのメンバーが、
医師に任せようとする局面があります。
しかしそれは、
医師に薬物の多剤使用や入院などを行わせる圧力となる危険性もあるのです。

それは、
私たちコミュニティが、
昭和40年代から行ってきたことなのではないでしょうか?
そして、そのことへの猛烈な反省を私たち社会はしてきたのではないでしょうか?

コミュニティの場における「医師の指示」は、
医師に責任を持たせる圧力を生み出します。
そしてそのことは、
過剰な医療介入を誘発します。
コミュニティでの生活に困難を持つ人を隔離することにつながりかねません。

コミュニティ支援チームの考え方からして、
生活の場での「医師の指示」は時代遅れであり危険性をも秘めていることを、
声を大にして強調したいと思います。

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