「(仮称)医療心理師及び臨床心理士法案」のチェックポイント(3)
C.2つの資格の関係について
1)2法案の名称の関連性…同じ名称に統一されれば満額回答です。ただすでに表題で述べているように、今回の法案段階では厳しいですね。これは法案提出後の修正を求めていくことに活路を見い出したい。現場の混乱を避けるためにもどうしても名称統一は必要でしょう。この点については署名活動からも働きかけがあります。
2)資格の連続性…2つの資格が別個のものでなく、何らかの連続性を持っていか、こちらも注目したいところです。名称の件もそうですが、試験科目、登録組織、職能団体、片方持っていてもう片方受験時の優遇措置などです。これに関する言及がなければちょっと問題ですね。
3)試験センター…国家試験の試験を行うセンターは、資格の法律に明記される傾向にあります。この点について、同一の試験センターなのか別組織なのか、試験科目に似た科目はあるのか、科目免除についてなどです。2つの試験センターなんて、税金の無駄遣いをするかどうかが大きなポイントですね。
4)登録組織…国家資格の場合は、国家試験合格後に登録をする必要があるのですが、その登録場所や登録方法、登録組織などで、何らかの2資格間の関連があるのか注目です。全く別個だとしたらさらなる修正が必要でしょう。
5)職能団体…実はこれが最も大きなポイントとなりますが、これまであまり議論をしてきませんでした。資格をとった後登録し、また職能団体に所属することになります。そしてこの職能団体を通じて、他職種団体や行政との連絡や交渉などを行っていくことになります。この職能団体がまったく2つできてしまうとなれば、分裂状態となり、現場も混乱するし、他職種にも迷惑がかかるし、行政にはうまく操作される(二枚岩ですから操りやすい)ということになりかねません。ここは大いに注視しましょう。
*その他(法案にはのらない性格のものですか・・・。
6)将来の統一への言及…将来的には一緒になっていくとか、その方向を目指すとか、そのような言及がみられるかですね。そうでなければ、この法律によって少なくとも数十年は、心理業界は分裂状態となるのでしょう。そのようなことをして、誰の利益になるのか、もう一度真剣に考えないといけないと思います。
7)2つの「議連」の今後…もうひとつ重要な点として、これまで別々に活動していた「議連」がどのような活動を行うのかということです。両「議連」が今後も別々に活動するのか、それとも何らかの発展的関係を作るのか。こちらも注目したいところです。
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