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2005年7月29日 (金)

論点の整理に向けて

さまざまなコメントありがとうございます。ひとつひとつ返事コメントすることができませんが、私なりに少し論点を整理したいと思います。心理職の国家資格問題に関して、以下の5つの論点が重要と考えます。

①臨床心理行為と医行為との関係

②医師の指示問題

③広範囲な心理職の国家資格は必要か

④臨床心理行為の定義や専門性

⑤臨床心理職養成(質や数も含めて)

この中で、「①医行為」と「②医師の指示」については、医療と直結した議論なので、医療側と心理側との充分な議論(バトル!)や意見交換が必要です。このブログでもすでに激しい議論が始まっています。この点について医療側と心理側、また場合によっては、他の当事者団体とも議論したいところです。日本看護協会も重要な関係団体です。

「③国家資格の必要性」については、医療側からの意見も重要ですが、より広い社会的視点やニーズ(期待)との関連で議論する必要があります。医療の視点だけでは結論がつかない部分と考えます。その意味では、「臨床心理職の国家資格の創設に関する請願」18万人署名や国民の要望に応える国会議員の考えの重みも考える必要があります。

「④臨床心理の専門性」「⑤臨床心理の養成」については、こうありたいという議論も多いと思いますが、すでに積み重ねられている実績や養成システムとの連続性の中で検討する必要があると思います。病院実習の不備を指摘したコメントがありましたが、国家資格でない不安定な心理職に、充分な実習受け入れができる余裕はこれまではなかったのですから、実習の不備を理由に国家資格になりえないという主張には無理があります。しかしながら、心理職をより質の高いものとするために、医師の皆さんやその他の方々の意見にじっくりと耳を傾け、しかし納得できないことに関しては丁寧にその真意を問うていこうと思います。人員の供給計画なども⑤養成に含めて考えていきましょう。

その他の論点として、

⑥医療心理師問題(上記①-⑤のすべてのことが医療心理師にも問われます)

⑦今回の国家資格騒動の経過把握や責任論

⑧今後の国家資格に向けての取り組み方について

があるでしょう。「⑥医療心理師問題」「⑦今回の国家資格騒動責任論」については、私は本当に多くのことを語りたいのですが、ややきな臭くなるので、もう少し冷静になってからと思っています。

そして、①-⑦の議論がなされる中で、⑧の有意義な議論へとつながっていくとよいかなと思います。議論がそうすんなりとはいかないと覚悟しています。

これらの論点以外にももっとたくさんの議論が必要と思いますが、主なものとして8つの論点を挙げました。これ以外でぜひという意見も含め議論を深めていきたいと思います。

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あるべき心理職国家資格の姿」カテゴリの記事

コメント

自分で追加コメントです。

「②医師の指示」の論点では、当然「診療報酬」に関しても考えていければと思います

「④臨床心理行為の定義や専門性」では、臨床心理行為の科学性に関する議論も含めていければと思います。「エビデンス」や評価などもキーワードです。

「⑤臨床心理職養成(質や数も含めて)」では、計画的な人員供給についても議論される必要があります。とすると、医療計画の中で臨床心理士をどう位置づけるか、国家レベルのさまざまな心の支援施策における臨床心理士の役割や必要人員数なども検討できればと思います。

難しい話も多いかもしれませんが、実践の中での素朴な意見も宝と思います。なぜならそのような実践からの意見の中にこそ、我々が読み取らなければならない「国民のニーズ(声なき声)」があると考えるからです。

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