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2005年6月11日 (土)

医師の「指示」の問題点

法律論から言うと、医療の世界(医療行為)には、「医行為」と「診療補助行為」しかありません(実態はともかくとして)。そして「医行為」は医師しか行ってはいけません。医師以外が「医行為」を行うと法律で罰せられます。これを医師による「医行為」の業務独占というのです。

 一方、「診療補助行為」は、保健師・助産師・看護師(保助看)しか行ってはなりません。つまり、保助看師による「診療補助行為」の業務独占がなされています(保健師助産師看護師法31条、32条)。

ところがこの考え方では都合の悪いことがおきてきました。医療の高度化や細分化が進む中、医療の世界にさまざまな職種がかかわる必要性が出てきたのです。しかし、医療の世界には、「医行為」と「診療補助行為」しかありませんから、それらを業務独占している医師と保助看師以外の職種が入り込む余地がなかったのです。

そこで、お役人さんは考えました。保助看師の持っている「診療補助行為」の業務独占の一部を解除して(開いて)、新しく医療の世界に入ってくる資格者に分け与えるという仕組みを作ったのです。これを「保助看法を開く(一部解除する)」と言います。

実はもうひとつ「医療類似行為」という職種もあります。これに該当する職は、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師といったものですが、伝統的に行われていた保健領域の職種を、医療の枠組みとは異なるものとして法的に位置づけた訳です。この「医療類似行為」は医療行為には含まれません。

さて、医師の「指示」ですが、基本的には「診療補助行為」が医師の「指示」下で行われることになります。つまり、医師の「指示」が行われるのは、医療行為であるからです。そして、日本においては、それは「診療補助行為」を行えるよう「保助看法を開いて」もらわなければならないのです。逆に言えば、「診療補助行為」でなければ医師の「指示」を受ける必要はないし、またそのような法的根拠はない訳です。

ところが、今回準備されている「医療心理師」は、「診療補助職」ではないのです。つまり「医療心理師」は医療職ではないのです。では何なのか。実は「医療心理師」は福祉職なのです。ということは、医師の「指示」を受ける必要はない訳です。なのに、医師の「指示」ということになっています。これはおかしいですね。精神保健福祉士も福祉職ですが、医師の「指示」ではないですね。主治医がいる場合は医師の「指導」となっています。ちなみに「臨床心理職(士)」は、医師(主治医)の「指導」という形を目指しています。

ですから、「医療心理師」が医師の「指示」下におかれるというのは、大きな無理がある訳です。どうしてこんな矛盾することを無理強いしようとしているのでしょう。このことが私もどうしてもわかりませんでした。しかし、ここ最近の動きを見ていると、だんだん背後の策略がわかってきました。その策略については、また後日に。

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