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2005年6月28日 (火)

ちょこっと「医師の指示」の話 2

(3つのレベル)

1.資格全体に「医師の指示」がおよぶ

2.一部業務に「医師の指示」がおよぶ

3.一部業務に「医師の指示」が事実上およぶが法律には明記されない

<2.一部業務>は、言語聴覚士のような場合です。言語聴覚士は資格自体には「医師の指示」はないのですが、嚥下訓練といった一部業務は医療行為となり、それに関しては「医師の指示」がおよぶわけです。ここにも「医師の指示」は医療行為に関してという原則が貫かれているわけです。

ここで医師の指示下の嚥下訓練が医療行為となるからといって、嚥下訓練が医療現場以外で行われなくなるということにはなりません。嚥下訓練自体は「あいうえお」と声を出すものからさまざまなレベルのものがあるわけです。それらすべてを医療行為として規制するとするならば、国民の自由を侵害する憲法違反ですね。そしゃくのちからを鍛えようと「あいうえお」ということが法律違反になる社会なんて、おそろしい人権侵害社会ですよね。

つまり、ここでいう「嚥下訓練」とは、医師が訓練必要と慎重に見立て、どのような訓練が必要か検討し、言語聴覚士がその意図をきちんと読みとり、高度な嚥下訓練を含めて実施し、その効果を充分アセスメントし、医師にもきちんとフィードバックし、そのことを診療録に正確に記載する、といったプロセスが、医療行為となるわけです。

ロールシャッハテストについても同じことが言えるのではないでしょうか。同じ文章を繰り返してみます。医師がロールシャッハテストの必要性を慎重に見立て、どのようなことをアセスメントしてほしいか検討し、心理士がその意図をきちんと読みとり、ロールシャッハテスト(も含めたテストバッテリー)を実施し、その結果を充分分析し、医師にきちんとフィードバックし、そのことを診療録に正確に記載する、といったプロセスが、医療行為となると考えればわかりやすい。

医療機関以外の場所で、医師の指示ではなく違うプロセスで行われるロールシャッハテストは、当然医療行為ではないわけです。医療現場以外では、ロールシャッハテストが臨床心理行為として体系化されたプロセスとして実施されるでしょう。ただし、医療行為となるためには、医師の指示、医師へのフィードバック、診療録記載などのプロセスが求められ、そのプロセスが基準通り行われた場合にのみ医療行為となり、診療報酬の対象となるということです。医療行為として行う場合は同じことが心理面接に関しても言える。医師の指示下で行われる医師と密接に連携した心理面接プロセスというものは、医療行為と考えてよいでしょう。医師の指示では行われない心理面接は、当然医療行為ではないわけです。この概念の整理が充分に行われないと危険なことがおきます。今の医療心理師法の脇の甘さでは、ロールシャッハテストは医師の指示がなければ実施できないという風潮が高まったり、官僚が行政指導でその圧力を強めることがとても容易になります。

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